入院・外来・療養型病棟における幅広い分野の疾患に対し、理学療法・作業療法・言語療法によるリハビリテーションを行っています。
当科では
「整形外科的疾患を中心とした運動器疾患のリハビリテーション」
「脳血管障害やパーキンソン病等の中枢神経疾患へのリハビリテーション」
「内科的疾患・外科的疾患に伴う廃用性症候群へのリハビリテーション」
「呼吸器疾患や循環器疾患へのリハビリテーション」 を行っています。
また、整形外科では特にスポーツ整形外科に力を入れているため、プロやオリンピック選手から一般愛好家まで多くのスポーツ選手が来院され、そのケアにも力を入れています。
当院リハビリテーション室は約1,000㎡の広さがあり、患者さんの状態に応じた様々な機器が設置されています。
当院で考案された機器も多数あります。
いろいろな障害を持った人々に対し、その障害を可能な限り回復治癒させ、残された能力を最大限に高め、身体的・精神的・社会的にできる限り自立した生活が送れるように援助することです。
つまり…
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当科では全ての患者さんがより良い社会生活を送ることを目標に、医師を中心に理学療法士18名、作業療法士9名、言語聴覚士2名をはじめ看護師や事務その他大勢のスタッフが互いに協力しながらリハビリを行っています。 |
理学療法では、運動機能障害のある方々、または障害の発生が予測される方々に対し、その基本動作能力(座る・立つ・歩く)の回復や維持、及び障害の悪化の予防のために、運動療法をはじめ、日常生活活動訓練、熱・光・水・電気などのエネルギーを利用した物理療法などの治療・訓練・指導および援助を行います。 当科では、一人ひとりの患者さんに適したマンツーマンの治療により、社会復帰のお手伝いをさせていただきます。充実したスタッフが、最新の知識と技術をもって治療にあたります。 中枢神経疾患はもちろんの事、骨関節疾患やスポーツ障害にも力をいれており、スポーツ障害に関しては一般のスポーツ愛好者の方から、実業団やプロ選手まで幅広く対応しています。 広々とした機能訓練室や治療用プールなども完備しており、ハード面ソフト面ともに充実しています。 |
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中央には治療用マット、周囲には治療台を配置、平行棒、階段、ティルトテーブル、バランスボールなど治療や運動に欠かせないスペースや器具が揃っています。
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レッグプレス、レッグエクステンション、レッグカールベンチプレスなどのトレーニング機器も完備 |
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![]() スクワット型の等速性筋力測定器(Multi Function Type) |
治療用マット ・ 治療用ベッド ・ 平行棒 ・ 傾斜台・階段 ・ 各種関節可動域増大用機器 ・ 自転車エルゴメーター ・ パワーマックスV ・ ステップマシーン・トレッドミ ル ・ エリエール(筋力強化・測定器)他
急性呼吸不全患者さんに対し、酸素化の改善・排痰を目的に呼吸リハビリテーションを行い、人工呼吸器からの離脱・早期離床を目指します。
また、慢性呼吸不全患者さんに対し、呼吸困難の軽減や日常生活動作能力の改善を目的に呼吸法の指導・排痰・筋力トレーニング・持久力トレーニングを行っています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)で教育入院された患者さんに対するリハビリテーションを中心に実施しており、COPD以外の慢性呼吸器疾患に対しても、呼吸困難の軽減や日常生活動作能力の改善を目的に呼吸法の指導・排痰・筋力トレーニング・持久力トレーニングを行っています。
身体または精神に障害のある方、またはそれが予測される方に対して、その方が主体的に生活していけるために、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて治療・訓練・指導および援助を行います。 作業活動とは、日常活動の諸動作や仕事・遊びなど、人間の 生活全般に関わる諸活動をいいます。 |
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作業療法室では子どもからお年寄りまで、幅広く患者さんに対して訓練を行っています。
当室にはスタッフ手作りの訓練道具が多数揃っており、患者さんとの暖かみのある交流を育めるよう、スタッフ一同創意工夫に努めています。
また、患者さんの日常生活での困難に耳を傾け、その活動を少しでも改善していくお手伝いをさせていただきたいと考えています。
日常生活の様々な困難を支援します。
日常生活の様々な困難を支援します。
簡易装具の制作はOTの特徴です。
ちょっとした工夫で日常生活を楽にします。
言語療法では、脳卒中後の失語症、声や発音などの障害によってコミュニケーションになんらかの支障を
きたす場合に適切な検査・評価を実施、必要に応じて訓練・指導・助言・その他の援助を行います。
また、飲食物を口に取り込む、咀嚼する、飲み込むなど、食べる能力が妨げられる場合に、評価・訓練を行い、
安全に栄養を摂取できる方法を考えていきます。
脳梗塞や種々の神経疾患などによって起こることばの障害に対して、
日常生活上スムーズなコミュニケーションが図れるように言語療法を行います。
また食事中にむせる・のどにつまるなど飲み込みに障害のある嚥下障害の患者さんに対しては、
摂食機能療法を行っています。
言語療法室は個室になっており、 できる限り集中して言語訓練に取り組んで いただける環境を整えています。 個々の患者さんの障害に合わせたマンツーマンでの 訓練を中心に行います。 |
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コミュニケーション能力に支障をきたしてしまうと、 ご本人のストレスに加え、周囲の方との意思疎通が スムーズにいかず、家族間での環形成や、復職など に影響が出てしまう場合があります。 当院では50音表や、絵などを使った多様な言語訓練 の中から一人ひとりに合った方法を選択し、 それぞれの目標に向けて最新の知識と技術で訓練を 行っています。 患者さんの思いをじっくり受け止めて、訓練に対する 意欲、コミュニケーションの意欲を高め、 再び生き生きとしたその人らしさを引き出していける よう常に心がけています。 |
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当院では「NST活動(栄養状態が不良な患者さんに対して栄養評価を行う活動)」にも言語聴覚士が参加し、
管理栄養士や医師・看護師・歯科とも積極的に情報交換を行いながら、栄養状態も踏まえて「嚥下訓練」
「食事調整」を行っています。