消化器内科

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消化器内科の特徴

当科では、お腹の痛み・胃の痛み・胸やけ・吐き気・下痢・肝機能異常(黄疸)などの症状に対して、胃・食道・大腸・小腸・十二指腸といった消化管や、肝臓・膵臓・胆のうなどの領域において幅広く診断と治療を行っています。

主な診療は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍から、消化器悪性疾患(がん)・肝炎・潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患・感染症などですが、消化器病、肝臓病、炎症性腸疾患、それぞれに専門常勤医師が在籍しており、各種スクリーニング検査から、専門的治療を施行しています。

特に内視鏡による検査・治療を積極的に行っており、上下部内視鏡・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)等による検査・治療は年間5,190例を数えます。(2022年度実績)
 
もうひとつの特徴として、肝臓病の治療があり、ウィルス性肝炎に対するインターフェロン、経口薬治療を肝臓専門医が行っており、C型肝炎の抗ウイルス療法施行数は川崎市でも有数となっています。
 
外科医師、放射線科医師とチームで診断治療を行う「消化器病センター」や、「化学療法室」とも連携をとりながら、患者さんにとって、その時々の最良な医療が提供できるよう努めています。

主な対象疾患

腹痛・胃痛・蹴り症状などをはじめ、下記の症状に対応しています。

食道

  食道がん、逆流性食道炎、食道静脈瘤

  胃潰瘍、胃がん、胃リンパ腫、慢性胃炎(ヘリコバクターピロリ菌関連疾患)

十二指腸

  十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープ、十二指腸腫瘍

小腸

  原因不明の出血、小腸腫瘍、クローン病、小腸結核

大腸

  大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群

肝臓

  急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、
  ウイルス性肝炎(B型・C型など)、肝臓がん、
  肝細胞がん、肝内胆管がん、胆管細胞がん

胆のう

  胆のう炎、胆のうポリープ、胆のう結石、
  総胆管結石、胆のうがん、胆管がん

すい臓

  急性すい炎、慢性すい炎、すい石、
  すい臓がん、内分泌系腫瘍

ピロリ菌について

ピロリ菌とは?

長い時間をかけて症状を引き起こす ピロリ菌

ピロリ菌は、胃の粘膜に感染する細長いらせん状の形をした細菌で、正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」といいます。
胃酸や消化液に耐えることができる特殊な能力を持っており、胃の病気の原因となります。
ピロリ菌の感染経路については経口感染が大部分であると考えていますが、感染経路は明確ではありません。
子供の頃に一度感染すると除菌しない限りは胃の中に棲み続け、その結果慢性的な炎症が続き、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの病気を引き起こすことがわかっています。感染した時は自覚症状がないため、ピロリ菌に感染していることには気づかず、長い時間をかけて炎症が進み病気を引き起こすケースがほとんどです。

症状が軽くても保険が適用されます

ピロリ菌を除菌すれば、胃がんの発生を大幅に抑制できることは分かっていましたが、今までピロリ菌の除菌治療は、「胃潰瘍」・「十二指腸潰瘍」・「早期胃がんの治療後」など症状が進んだ状態でなければ保険適用されず、大きな自己負担額が生じました。
しかし近年、将来的な胃がん予防の効果が認められたことから、ピロリ菌による慢性胃炎の方にも保険の適用範囲が広げられました。つまり、今まで重症でなければ保険を使ってピロリ菌の除菌治療を受けられなかったものが、軽度の症状でも可能になり、胃がんの早期予防に大きな効果を見込めることになったのです。

検査と治療

保険が適用されるためには、医師による「慢性胃炎」等の診断のもと、内視鏡検査(胃カメラ)やその他の検査を受け、ピロリ菌感染の有無を調べます。その結果、ピロリ菌による慢性胃炎が確認されれば除菌治療を行います。

治療は『3剤併用療法』といって、「2種類の抗生物質」と「胃酸を抑える薬」を1日2回、一週間服用するだけです。約1~1ヶ月半後に、除菌できたかどうかを呼気検査(吐いた息を検査する)で調べます。最初の治療で大半は除菌できますが、下痢や腹痛などの副作用で薬を服用できなかったり、薬に耐性を持つピロリ菌がいるなどで除菌が失敗した場合、薬の種類を変えて再び除菌療法を行います。

実施している主な専門的治療

  • 内視鏡を用いた消化管出血の止血
  • 食道、胃、大腸の早期癌のEMR(内視鏡的粘膜切除術)
  • 胃癌では更に拡大切除するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
  • 食道静脈瘤内視鏡的結紮術および硬化療法
  • 孤立性胃静脈瘤に対するB-RTO
  • 消化管や胆管の悪性狭窄に対するステント挿入
  • 総胆管結石に対する内視鏡的結石除去術
  • 閉塞性黄疸に対するENBD(内視鏡的経鼻胆道ドレナージ)、胆道ステントなど
  • 内視鏡的胃瘻造設術
  • 慢性萎縮性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍のヘリコバクターピロリ除菌療法
  • C型肝炎の抗ウイルス療法(インターフェロン・新規経口薬治療)など
  • B型肝炎の抗ウイルス療法(インターフェロン・新規経口薬治療)など
  • 非アルコール性脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎の治療
  • 自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変など)の治療
  • 肝癌治療(ラジオ波熱凝固療法、経カテーテル肝動脈塞栓化学療法(TACE)など)
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病の治療(ステロイド・免疫抑制剤・レミケード・ヒューミラ・白血球除去療法) 
  • 自己免疫性膵炎の診断治療

主な機器

上部消化管内視鏡、経鼻用内視鏡、大腸内視鏡、カプセル内視鏡、消化管NBI拡大観察システム、小腸ダブルバルーン内視鏡、超音波内視鏡、穿刺用超音波内視鏡、経口ビデオ胆道スコープ、超音波造影剤対応腹部超音波検査装置